Order made Furnitureオーダーメイド家具

オークブックケース 横浜市 Y邸
2023.06.09

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背板の無いオーク材のブックケースを製作依頼です。

サイズ|W1100×D325×H900
素材 |オーク無垢(節あり)&突き板(節あり)
仕上げ|ホワイトウォッシュウレタン塗装

収納するもののサイズが決まっているため棚板はあえて可動式とせず背面にこぼれ止めを付けた固定式。
背板のないデザインのためこぼれ止めが幕板となり左右に揺れたりしないように強度を保っています。

 

ホワイトウォッシュウレタン塗装仕上げはオーク材のように板目に導管がないと出来ない仕上げ方法です。
白との粉を水で溶き木目に摺り込み乾燥したのちに拭き払うと導管に残ります。その状態にクリア塗装を吹き付けて仕上げます。

木目を染色する際、本来は導管に染料を染み込ませるためにとの粉を使用します。
染料を使わずにそのままクリア塗装で仕上げると木目を際立たせた特徴的な仕上がりとなります。

今回は面取り加工する天板や挽物となる脚部などはオークの無垢材を使用、直線的な側面板や棚板など
は同じ材料を薄く突いた突き板を使用して製作費のバランスを取りました。
もちろん全て無垢材で製作することも致しますがご予算に応じて作り方をこのようにすることも少なくありません。

背面からの画像で突き板部分が分かるかと思いますが表側から見た場合はおそらく無垢同様に見えると思います。
それは突き板を用いる際も数種類の材料をランダムに貼ることで同じ木目が連続しないように実は工夫をしているのです。

実は突き板を用いることはコストダウンするためだけではなくそのメリットを活かす意味もあります。
無垢材のデメリットとして経年変化で反りや割れが出る場合があります。
-これは棚系の家具を作る場合は特に適していると言えます。

また材料コスト的にもいくらかのメリットがありますが、切り出した木材を使用する無垢の家具を得意とする
私たちにしてみると突き板をランダムに貼って仕上げるのも逆に手間がかかるんです(笑)

 

 

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