自由な設計ができるコーポラティブハウス。入居予定者が組合を結成し、組合が事業主となり土地取得から設計者や
建設業者の手配まで、建設に関わる全てを行う集合住宅です。
日本では馴染みの少ない住宅ですが海外では意外と多くあるようです。

今回は渋谷区に建築されたコーポラティブハウスのM邸新築工事にて、オーダーキッチンやドア建具＆建具枠のほか
洗面台などを製作させていただきました。

本体はオーク無垢材（パネル部は突き板併用）をツヤを落としたウレタン塗装で仕上げました。
木肌を感じられるオイル仕上げのような質感で仕上げています。
天板は無地に近いマーブル柄のホワイト系に陶器の洗面ボウルをアンダーカウンター式で組み込みました。
アンダーカウンタータイプは天板がすっきりして掃除がしやすいのがメリット。
特徴的なタイル壁とうまく調和したと思います。
この後にお客様お持ちのアンティークのミラーを壁に付けて完成です。

ドア建具＆建具枠をオーク材で製作。無垢と突き板を上手く組み合わせて框（かまち）組み。
奥から折れ戸収納、手前は寝室の入り口。枠と躯体の隙間はシール材を打って仕上げます。

トイレのドアには表示錠を取り付け。
ドアレバーや丁番などの金物は今回シルバー系でまとめました。

廊下から見たリビングのワークスペースにはパーテーションを製作。
くり抜かれたオーク材を積層して複雑な柄のパネルを特注製作してフレームに組み込み腰下は
タイルを貼りました。

パーテーションの裏にはL型に製作したワークデスク。手前は収納スペースで奥は広々としたデスク。
挽物の脚もワンオフでデザイン・製作。とても素敵なワークスペースが出来上がりました。