英国の妥協なき靴づくりの精神を取り入れた
日本人に合う靴をコンセプトとした紳士靴専門店42ND ROYAL HIGHLAND代官山

1983年創業でオリジナルはもちろん、数多くの有名セレクトショップやアパレルブランドの
靴づくりを手掛けられる国内屈指のこだわりのドレスシューズ専門メーカーです。
直営店舗は代官山のほか銀座にもあります。

今回はシューズ棚、カウンターやベルト什器、スチールにニッケルメッキを施した棚など
数多くの家具什器を製作させていただきました。

改装前の店舗は以下の写真のようにインダストリアル調の什器などを上手く取り入れた内装。
これはこれでとても素敵な雰囲気ですね。
ただ今回は老舗ドレスシューズメーカーらしさや英国のエッセンスを取り入れた家具什器に
作り替えていきます。



メインのシューズ棚は英国らしいトラディショナルなデザインに。
英国から取り寄せているステイン（染料）にシェラックニスを複数回コーティングするこだわりの
仕上げで深みのある色合いに。

家具の内張や棚面には織物壁紙（生地のクロス）を貼り込み高級感を持たせました。
棚板には照明器具が組み込まれていて棚本体のスイッチで点灯するようになっています。

全ての作業が大変でしたが特に大変だったのはメタルワーク部分。
金属パーツやフレームはすべてニッケルメッキで仕上げています。クロームメッキよりも温かみがあり
光沢がとても綺麗です。
下地の段階でメッキをかけたのかというくらい研磨してから浴槽に沈めてメッキを電着させます。
階段状に組んだスチールフレームガラスケースは特に大変でこのサイズが入る大型の浴槽を
持っているメッキ工場に依頼して施工しました。


メッキをかける前にひたすら鏡面磨き......。


メッキ後の仕上がりです。



木製のベースに贅沢にも天然の御影石を落とし込みニッケルメッキをかけたフレームを組み付けました。
側面の切り文字はABS樹脂にメッキをかけたタフライトを特注製作（車のエンブレムみたいなものです）
店舗外観のショップサインも天然の御影石にタフライトサインを貼り付けています。


 



ベルト什器のフックプレートも当然ニッケルメッキ仕上げ。
引出し把手も真鍮イギリス製のものをニッケルメッキで仕上げ直しました。

42DN ROYAL HIGHLAND代官山は東急東横線の代官山駅を降りてすぐありますので
機会があればぜひお店に寄ってみてください。
革靴好きな方にとてもおすすめな素敵なショップです。