練馬区のマンションにお住まいのI様よりキッチン製作のご依頼を承りました。
数年前に和室をはじめ廊下からリビングまで幅広のオーク材
フローリング貼りに改装するリフォームを私どもで施工させて
いただいており、今回はキッチンリニューアルです。
グリーン同系色の2色使いでなかなか良い雰囲気にまとまりました。
交換前のキッチンはこちら…….。
幅2380ミリのスタンダードなキッチン。レイアウト自体は変更する余地は
ないので既存の不満点からヒアリング。主なご意見は以下のようなもの。
1)収納が少ない
2)吊り棚が使いづらい
3)シンク横の作業スペースが狭い
4)暗い
既存品をみるとシンク下は大きな引出しが一つ、
コンロ下も同様、中央は微妙な高さの引出しが4杯。
吊り棚に至っては蛍光灯器具がめり込んでいるため、手の届く一段目は
扉を開けてもグラスかラップがかろうじて置ける奥行きしかない…。
しかも天井梁を避けるためか全体が手前に出っ張りすぎていて
頭上に圧迫感が。確かに使いずらいかも……..。
まず収納量と使い勝手を解決するためカウンター下は床ギリギリまで
収納出来るようにアンダードロアーを設置。収納高さはルクルーゼや
バーミキュラなどの重いお鍋、カセットコンロなどが納まる高さで設計。
配管などを避けるスペース以外は全て収納に。当然ですが引出しも
フルスライドのダンパー付きレール(Blum社製)を採用しています。
ご覧の通りW2380のコンパクトな空間を目一杯使えるようにしました。
棚割り的には7箇所だった収納に+2箇所だけに見えますが、収納量と
使い勝手は見ての通りかなり改善されましたね。
使い勝手の悪かった吊り棚も板厚に納まるLEDダウンライト(ライティング創社製)
を採用、手の届く一段目をしっかりと奥まで使えるようにしました。
写真では分かりにくいですが梁を吊り棚上部で避けるように設計、
既存品とは逆の発想です。これこそオーダーキッチンだから出来る技かも(笑)
さらに取外し可能な水切り棚(グレー色部分)を設置。ステンレスのパイプが
数本挟み込んであるので日常使いのグラスやS字フックで洗った調理器具を
引っ掛けるなんてことも。
今回のシンクはMRCデュポン社コーリアンの人工大理石シンク。
天板材も同じくデュポンコーリアンのMK(ミルキーホワイト)。
同素材を用いたことで実現するつなぎ目のないシームレスな仕上りは
水垢が溜まってカビることも少ないのでお掃除もらくらく。
壁のタイルは名古屋モザイク「サテリッティ」VO-F6001。
俗にサブウェイタイルなんて呼ばれることも多いデザインのタイルは
さほどクラッシックでもなくモダンすぎない加減の良さが魅力的。
写真のように交互に貼る(馬乗り目地)、一列に並べて貼る(通し目地)かで
全く印象が変わるため、双方のシュミレーション図面を描き、
お客様とご一緒に最後まで悩みましたがこれで正解だったと思います!
ペニーワイズではキッチンをはじめ、私たちが製作可能なものであれば何でも
お作りいたします。どうぞお気軽にお問い合わせください。
以上、デザイン・製作担当Nでした!